こんにちは、よしのです。
本日も当ブログにご訪問いただきありがとうございます!
今回のテーマは『ノラ猫を保護したときに必要な手順』です。
急きょ猫を保護することになったら
帰宅途中で子猫を拾ってしまった!
ノラ猫が大ケガしているみたい・・・
ある日外を歩いていて、目の前に助けが必要な猫があらわれたら。
きっと「何とか力になりたい!」と考える心優しい人も多いのではないでしょうか?
かくいう私も、心ではそう覚悟している猫好きの1人。
とはいえ大好きな猫ちゃんのことでも、実は知らないことも多いものです。
猫を飼ったことがない人はもちろん、たとえ普段から猫を飼っている人でも、保護した経験がある人でなければ、とっさに対応するのはなかなかむずかしいですよね。
そこで今回は、猫を保護したときに知っておきたい5つのステップをご紹介します。
だいたいの流れや重要なポイントが分かっていれば、きっと落ち着いて対応できるはずです!
猫を保護するときの5ステップ
こんな感じで動いていけば、問題をひとつずつクリアできます!
項目ごとに理由をひも解いていきましょう。
ステップ1 まわりに親猫や兄弟猫がいないかチェックする
大人になると単独で行動することが多い猫も、まだ小さい子猫のうちは親猫や兄弟たちと一緒にいる可能性が高いはず。急に連れ去ってしまうと親猫が心配するし、兄弟がいれば他の子たちも保護が必要かもしれません。
猫を見つけたところから少し広い範囲を中心に、隠れていないか目をこらしてしっかりチェックしましょう。
ステップ2 動物病院へ連れていく
猫がケガをしていてもそうでなくても、子猫でも成猫でも、まずは動物病院に連れていきましょう。
➡だいたいの年齢がわかれば与えてもいい適切なフードがわかる
➡ノミやダニの駆除、感染症の検査、健康状態やケガの具合を知る
➡マイクロチップが入っていれば飼い主が見つかるかもしれない
診察をうけた結果によって、必要なお世話やその後の行動が見えてきます。
ちなみに、病院でかかった費用は保護した人が払わなくてはいけません。
(それが『責任を持って保護する』ことへの第一歩なのです・・・!)
医療費がどのくらいかかるのか心配なときは、先に病院へ電話して大まかな金額を確認しておくことをおススメします。
ステップ3 自宅へ連れてかえって一時保護する
病院の診察が終わったら、おうちへ連れて帰って必要なお世話をしましょう。
【すぐに必要なお世話グッズ】
1)フードと飲み物を入れる容器
2)簡易的なトイレ
3)やわらかなベッド
1)フードと飲み物を入れる容器
フード用とお水用の2つを準備します。
フード用は猫の食べる量に合わせて大きさをチョイスし、お水用はこまめに入れかえて常にキレイな状態にしておきます。
産まれて間もない子猫の場合は、ミルクを飲ませるためのスポイトかシリンジが必要です。
2)簡易的なトイレ
小さな空箱やトレイなどにペットシート(なければキッチンペーパーでも代用可)を敷いて簡易的なトイレをつくります。大きさの目安は、猫がトイレの上でくるくると回ることができれば十分です。
自力で排せつできないくらい小さな子猫は、排せつのお手伝いをします。<※詳細はのちほど>
3)やわらかなベッド
保護した猫のベッドをつくるときは、先住のペットと隔離できる場所を選びます。
子猫の場合は、動き回らないように段ボールやキャリーバッグを用意し、柔らかいタオルや毛布を敷いてあたためてあげましょう。
成猫の場合は、猫用ケージか人の出入りが少ない部屋に、フカフカなベッドやすっぽり隠れることができるスペースをつくってあげるといい感じです。
ステップ4 地域の愛護センターと最寄りの警察署に連絡する
動物病院で調べたときに、もしマイクロチップが挿入されていなかったとしても『実は飼い主がいて迷い猫だった』なんて可能性もあります。
そんなときのためにも、保護した地域の愛護センターや警察署に「猫を保護しました」と連絡を入れておいたほうが安心です。
警察で猫は落とし物という扱いになるため“拾得物届出”を提出します。
また、地域の“餌やりさん”からご飯をもらっていた猫の場合は、もし分かるようであればその方に余計な心配をさせないためにも、保護したことを伝えておきたいですね。
ステップ5 自分で飼えない場合は里親募集をする
家の事情でそのまま引き取ることがむずかしいときは、家族として迎え入れてくれる里親を探すところまでがミッションです!
●近くの動物病院やスーパーなど、なるべくたくさんの人の目に映る場所に里親募集のポスターを貼らせてもらう
●里親募集サイトに登録したり、SNSで呼びかけたりしてみる
●近くの愛護センターや保護活動をしている団体に連絡してアドバイスをもらう、または協力をお願いしてみる
上記以外にもさまざまな方法を同時に試すことで、引き取ってくれる方とも出会いやすくなりますよ。
保護したのが子猫の場合
保護したのが生後30日までの子猫であれば、体温が低下しないようにあたためてあげる必要があります。
【ベッドをつくるポイント】
ペットヒーターや湯たんぽなどを寝床において、直接触れないようにタオルを敷き、30℃程度に保温しましょう。
ペットボトルにお湯を入れたもので代用する際は、中に入れるお湯の温度は40℃~60℃くらいです。
熱湯を入れちゃうとやけどする恐れがあるので、入れないように気を付けましょう!
フカフカでポカポカとした、まるでお母さん猫にひっついているような安心感を演出したいですね!
【フードを与えるポイント】
生まれて間もない子猫には、子猫用ミルクを1日8回程度与えます。もしすぐに子猫用ミルクが手に入らない場合は、応急措置として人間用の低脂肪や無脂肪の牛乳をうすめて飲ませましょう。
飲ませるときは子猫を腹ばいの状態にして、スポイトなどを使って数滴ずつむせないよう慎重にのませます。
このときに、手でガシッと捕まえて仰向けにするとミルクが気管に入って危険です!
生後4週くらいからは、少しずつ離乳食に切り替えます。
子猫用のカリカリ(総合栄養食)をお湯でふやかし、冷ましたものを少しずつ与えましょう。
【排せつさせるポイント】
ミルクを飲む生後1か月以内の小さな子猫は、母猫に代わっておしっこやウンチのお手伝いが必要です。
授乳の前と後の2回、ぬるま湯で湿らせたガーゼやペーパー類で肛門周辺をやさしく刺激します。
このときゴシゴシこすってしまうと肌が傷ついてけがをしてしまうので、あくまでも軽くそっとトントンしましょう。
生後1か月を過ぎると徐々に自分で排せつできるようになるので、トイレの場所を教えてあげます。
さきほどご紹介したような簡易トイレを用意して、汚れるたびにシートを取りかえてあげましょう。
保護したのが成猫の場合
大人の成猫には、カリカリやウエットフードなどの総合栄養食を1日2~3回に分けてあげます。
動物病院でだいたいの年齢が確認できたら、その年齢に合ったフードを選びましょう。
“ちゅーる”や“かつおぶし”などのおやつは猫が好んで食べますが、それを主食にしてしまうと栄養が不足してしまいます。必ずメインの食事には“総合栄養食”と書かれているものをチョイスしてください。
また、高齢猫は食欲があまりなく食べてくれないことがあります。
シニア用ウエットフードを少し温めたり、ドライフードにぬるめのお湯をかけると、ニオイが立って食欲を刺激できる場合もあるので、試してみるとよいかもしれません。
耳がカットされた猫を勝手に保護していいの?
もしケガしているのを見つけて保護しようとしている猫が、耳をV字にカットされたさくら猫(地域猫)だったとしても、連れてかえって保護することに問題はありません。
さくら猫(地域猫)は、地域のボランティアの方々によるTNR活動で避妊去勢手術を受けた猫です。
飼い主のいないノラ猫なら、新しい飼い主ができることは喜ばしいことだと思います。
どうか病気やケガの治療と、居心地のいい「ずっとのおうち」を与えてあげてください✨