こんにちは、よしのです。
本日も当ブログにご訪問いただきありがとうございます!
今回のテーマは『初心者でも飼いやすいカメの種類』です。
日本人にとって馴染み深い亀
体全体が甲羅におおわれた、マスコット的なビジュアルのかわいい亀さん。
さまざまな昔話にも登場する亀は、身近な生き物として親しまれており、ペットとしても人気です。
亀は世界中にはおよそ260種超が生息していて「曲頸亜目(きょくけいあもく)」と「潜頸亜目(せんけいあもく)」に分類されるニャス
曲頸亜目 | 首が長く横に曲げて背甲の縁の中にしまう | ■日本には分布していない ■動物園や爬虫類専門店でしか見れない ■家庭での飼育は困難✕ |
潜頸亜目 | 首を縦にS字に曲げて甲羅の中にしまう | ■約8割がこちらに分類される ■リクガメ科やスッポン科など計7科 ■ウミガメ以外は飼育の対象◎ |
ここでは「潜頸亜目(せんけいあもく)」の中から、特に人気の高い『リクガメ科』と『ヌマガメ科』の仲間をご紹介していきます。
よく飼われている亀の種類
リクガメ科からは、「ホルスフィールドリクガメ」「ヘルマンリクガメ」「インドホシガメ」「ギリシャリクガメ」「アカアシガメ」「ケヅメリクガメ」の6種。
ヌマガメ科からは、「セマルハコガメ」「クサガメ」「ニホンイシガメ」「ミシシッピアカミミガメ」「ジーベンロックナガクビガメ」「スッポンモドキ」の6種。
合計12種類の亀についてご紹介します。
とくに初心者でも飼いやすい4種類⭐は、要チェックですよ!
リクガメ科
リクガメ科は陸生種で、おもに乾燥した地帯に住んでいます。
泳ぐのはあまり上手ではありません。
一般的に飼われている亀の中でも運動量が多い種類なので、飼育には十分な広さが必要です。
草食が多いせいか、成長スピードはヌマガメに比べるとややゆっくりです。
ホルスフィールドリクガメ(小型種)⭐
原産国:カザフスタン・中国などの砂漠や荒地
主な食事:【完全草食】野菜、野草、くだもの
飼育適温:25℃~30℃(やや乾燥)
最大甲長:20㎝
別名『ヨツユビリクガメ』『ロシアリクガメ』とも呼ばれる小型種です。
通常ほかの多くのリクガメは、亀の爪が前足5本・後足3本なのに対し、こちらのリクガメはすべての爪が4本ずつあります。
穴を掘るのが得意な子で、体も丈夫なので、飼いやすいと人気のリクガメです。
ヘルマンリクガメ(小型種)⭐
原産国:南ヨーロッパなど
主な食事:野菜、野草、くだもの、昆虫、ミミズ
飼育適温:25℃~28℃(やや乾燥)
最大甲長:25㎝
日本の気候に近い南ヨーロッパが原産のため、日本の気候との相性は◎です。
成長しても30㎝未満の小型種で、大きくなるにつれて変化する甲羅の模様が楽しめます。
リクガメの中でもめずらしく物怖じせず元気いっぱいな性格なのもあって、比較的飼いやすいカメです。
インドホシガメ(小型種)
原産国:インド
主な食事:野菜、野草、くだもの、昆虫、ミミズ
飼育適温:30℃~32℃(高温多湿)
最大甲長:30㎝
ボコボコと高く盛りあがった甲羅と腹甲に走る白いスジ模様が★星マークのように見えることから名前がつきました。くっきりとした模様がかっこいいですね。
インド原産なだけに室温を高めに設定しなければならず、性格も神経質な子が多いので、飼育が難しいと言われています。初心者の方にはあまりおすすめできない種類です。
ギリシャリクガメ(中型種)⭐
原産国:南ヨーロッパ、北アフリカ、中東など
主な食事:【完全草食】野菜、野草、くだもの
飼育適温:25℃~30℃(やや乾燥)
最大甲長:30㎝
まるでギリシャのモザイクタイルのようにきれいな甲羅から名付けられました。
原産地ごとに模様や色が違うため、選ぶ楽しさがあるのも人気の理由です。
『ヘルマンリクガメ』と同じく日本の気候との相性がいいリクガメです。よく似ていますが、こちらの方がひと回り大きく育ちます。
アカアシガメ(大型種)
原産国:南米
主な食事:野菜、野草、くだもの、昆虫、ミミズ
飼育適温:25℃~32℃(高温多湿)
最大甲長:50㎝
頭と前足にある赤いうろこから名付けられました。
甲羅の模様も、中心が黄色味をおびてきれいな柄をしています。
雑食性で虫や肉なども食べますが、人に飼われていると肥満になりやすい体質なので、基本的には野菜中心の餌で育てるのがおすすめです。
ケヅメリクガメ(大型種)
原産国:アフリカ大陸中央部
主な食事:野菜、葉野菜
飼育適温:25℃~32℃(乾燥)
最大甲長:70㎝
ごつごつとした前足やしっぽのうろこ、年輪を刻んだような甲羅が特徴的な、重戦車のような大型種です。
体が丈夫で人懐っこい性格からペットとしても人気はありますが、かなりの大食いで成長スピードも早く、あっという間に大きくなります。
育てる上での食費や広いスペースをちゃんと確保できるか、飼う前に十分に検討しましょう。
ヌマガメ科
ヌマガメ科は半水生種で、ほとんどを水中で過ごします。
たまに陸に上がるのは日光浴で体温調節をするためです。
また、雑食でも肉食傾向が強いのでリクガメに比べて急速に成長します。
小さな幼体から飼う際は、成長スピードをきちんと理解しておきましょう。
セマルハコガメ(小型種)⭐
原産国:日本(石垣島・西表島)、台湾
主な食事:配合飼料、野菜、くだもの、昆虫
飼育適温:25℃~30℃
最大甲長:20㎝
コロンとした丸みのある甲羅と蝶番(ちょうつがい)のついた腹甲で、危険を感じると手足と頭をすべてぴったりと甲羅にしまいこんで身を守ります。
半水生種で大型のケージがいらないので、飼いやすいと人気のヌマガメです。
クサガメ(小型種)
原産国:日本、韓国、中国
主な食事:配合飼料、野菜、昆虫、ミミズ
飼育適温:23℃~28℃
最大甲長:25㎝
ヌマガメを代表する人気種で、動きが素早くかわいい顔立ちをしています。
小さいうちは甲羅に黄色い線が入っていることから、別名は『キンセンガメ』です。
黄色い線は成長とともに消え、オスはさらに全身が真っ黒になります。
クサガメの漢字表記は「臭亀」。危険やストレスを感じると足の付け根から悪臭を出しますが、適切な環境で育てていれば、その臭いを嗅ぐことはありません。
ニホンイシガメ(中型種)
原産国:日本
主な食事:配合飼料、野菜、昆虫、ミミズ
飼育適温:25℃~28℃
最大甲長:25㎝
日本でも本州・九州・四国にしかいない固有種のヌマガメです。
明るい黄土色の甲羅とくりんとした黒目が上品で、海外でも人気があります。
水の汚れに非常に弱いなどデリケートな面もあるので、水槽の管理がとても重要です。
ある程度、亀の飼育になれてから飼うほうがよいかもしれません。
ミシシッピアカミミガメ(中型種)
原産国:アメリカ
主な食事:配合飼料、野菜、昆虫、ミミズ
飼育適温:23℃~30℃
最大甲長:30㎝
以前はお祭りの縁日などで「カメすくい」を見かけることがありましたが、そこにいた5㎝程度のミドリ色のカメが、この『アカミミガメ』です。
体が丈夫で頭もいいので可愛がるとなついてくれますが、すくすくと育ちあっという間に30㎝を超えるサイズになります。
そのギャップから、飼いきれずに放棄されたものが生態系を壊し社会問題になっています。
飼うと決めたのならぜひ生態を理解し、最期までかわいがる覚悟を持って迎え入れましょう。
ジーベンロックナガクビガメ(中型種)
原産国:ニューギニア
主な食事:肉食魚の配合飼料、昆虫、肉
飼育適温:25℃~30℃
最大甲長:30㎝
名前のとおり、ヘビのように長ーい首が特徴のヌマガメです。
どのくらい長いかというと、甲羅は30㎝程度の亀が首を伸ばすと全長60㎝近くになるほど!
泳ぐのが好きなので、飼うときは深く大きな水場と陸地を用意する必要があります。
そういった意味では、一般家庭での飼育は難易度がやや高めです。
スッポンモドキ(大型・完全水生種)⚠️
原産国:ニューギニア、オーストラリア
主な食事:配合飼料、新鮮な魚介類など
飼育適温:24℃~28℃
最大甲長:80㎝
子ブタのような鼻をした愛嬌たっぷりな完全水生のヌマガメです。
数少ない、淡水で飼えるカメでもあります。
丸っこい甲羅とヒレですいすいと泳ぐ姿はとても可愛らしいですが、最大で80㎝ほどにもなる大型種のため、巨大な水槽と水質管理が必須になります。
また、エサのコストも高いので、一般家庭での飼育は厳しいでしょう。
亀の寿命はリクガメで50年以上
長寿のシンボル的な存在ともいえる亀は、本当に長生きです。
種類によって平均寿命はちがいますが、リクガメの仲間は50年以上、ヌマガメの仲間でも30年以上は生き続けます。
そんな亀をペットとして飼うことを決めたのなら、その長い年月にわたりお世話を続けていくことが求められます。
人と亀とで、歳をとるごとに訪れる変化を楽しみながら、日々のケアを怠らず、「人生をともに生きていこう!」というくらいの覚悟と愛情をもって迎え入れましょう!